日本の紛争 ~将棋とチェス~


紛争、合戦というとすごく残虐な印象ありますよね?イメージ的には殺戮しまくり、住民は虐げられまくりといったイメージがあってもおかしくないと思います。しかし、冷静に歴史を読み解くと、こと日本史ではそんな非常なことは無いとは言いませんが、非常に少ないことに気付きます。今回はそんなことについて紹介したいと思います。

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_1_rect521世界の他の国や地域と比べ、日本は島国ですから戦争について趣が異なっています。兎に角、ほとんど戦闘集団同士(もちろん、武装した農民なども含む)の戦闘が主で、そこに住む住民をむげに搾取したり滅ぼすことはありませんでした。日本はほぼ単一民族ということもあるでしょうし、農耕民族という背景もあると思います。住民にとってはほとんどの場合、年貢等を収めたりしていれば問題なかったわけですし、次の支配者層が来てもそれは同じことです。むしろ、次の領主にとっては基盤がつくられるまで、そこにいる住人達にそうそう歯向かわれるのは問題がありますから、あまり横暴なことが出来ない。すなわち、しばらくは取り立てが少ないということもある可能性があり、それを歓迎したということもしばしばあったのですね。ですから、それほど住人が前領主にこだわる事はなかったと思います。もっともその前の統治が素晴らしかった場合は、前の領主や統治者を懐かしんだり思いをはせたということはあったかもしれませんがね。基本的には、征服者という感覚はあまりなかったと思います。

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これが世界に目を向けてみれば、支配者と領民は一蓮托生の部分が多く敵がその地域にせめて来れば略奪はされるは悪くすればその土地に住んでいる人びとは殺されてしまう可能性だって低くはなかったのです。

thyaznas9wこれは、古来より遊戯されているあるゲームを考えればよくわかると思われます。例えば西洋将棋であるチェスですが、兎に角駒をどんどんとられていくというゲームであり手ごまは増えることは絶対にありません。敵の陣地の最終マスに行けば一番いい駒にはなれますがね。結局相手の駒をKINGを倒すまで、取りまくってというゲームということから戦争はこういうものだという象徴になるんじゃないかと…。

0一方、日本の将棋ですが目的は王将を取るという地点までは同じです。しかしながら絶対的に違うのが、取った駒を使えるという事。基本的に、昨日の敵は今日の友ってわけです。さらに敵陣に近づいて条件を満たせば昇格までできることもあるわけです。

1b4988a5どちらも同じようなルールや目的のゲームであるのに、この点はすごく大きな違いで、風土や思想が表れていると思いませんか?最近注目を集めている軍師という言葉。NHKの「軍師官兵衛」の影響も大きいとは思います。今でこそ軍師という単語がありますが、当時にそんな言葉があったのか役職があったのかどうかは疑わしいものです。そう考えると、もしかしたらあまり活躍していなかったかもしれない軍師(というのがあったのも怪しいかも)の謀略調略などの知略が歴史ドラマで脚光を当たるのも日本の優しい思想のせいだと言えるのかもしれません。

日本人はいろんなところに価値観を見出して、活躍の場を作ることが出きる優しいところがあるのではないでしょうか。文化や八百万の神の思想なども、日本人の優しさが生み出した文化思想だと思う今日この頃です。

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