徳川綱吉 お犬様 現代にも影響?


manga_story045代将軍徳川綱吉といえば、「生類憐みの令」で有名な方ですよね。よく、彼の政策は悪政として取り上げられてきましたが、近年、意外と立派な政治家だったと評価されています。この「生類憐みの令」もその一つで、彼がこの政策に込めた本当の意図とは、安寧な世を願ってのことだったという解釈さえなされるようになりました。この政策の背景には、当時「辻斬り」といった無益な殺戮行為があったため、それを戒めるためにお触れを出したと考えられています。しかし、下々に通達される頃には、解釈が歪んでしまい「殺生をしたものには罰を」という風潮になってしまうという悲しい結末が起こったようです。

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662px-tsunyaoshiこの一連の流れをみると、政策の根本的意図は素晴らしいですが、結果を鑑みて軌道修正をできなかったという観点からすると、政治家としてはそれほど評価できるとはいえないのではないでしょうか。しかし、彼がしたこの他の政策に目を向けると、驚いたことに今の習慣の礎になるものもあります。例えば、「忌引き」などがそれにあたります。綱吉の頃は、「服忌令(ぶっきりょう・ぶっきれい)」といい、家族が亡くなった時は仕事を休んでも良いとされていました。その他にも、今も一部のアジアでは「赤犬」を食べるという「犬食文化」がありますが、日本でもそういった文化がかつてはありました。そういった文化は「生類憐みの令」が機会となり、結果的に犬を愛玩動物(ペット)として見るように私たち日本人もなっていったわけです。

ただ当時を生きる人たちにとっては、自分たちが暮らしにくかったかどうかという点から見ると、やはり綱吉の政治は「悪政」でしかなかったのかもしれませんね。長い時間が経過して、今の私達の観点からすると、「野蛮さを失くし、文化的な思想の持ち主として、国を導いた人として、なかなかの政治家であったのではないだろうか」となっただけなのかもしれません。このように、歴史上の人物の評価は、色々な人の立場や目線により、こうも変わってくるのかと思うと面白いと思いませんか?

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