勝小吉 勝海舟は父の愛情あふれた看病で一命を取り留めた?


幕末から明治時代にかけて政治家として活躍した勝海舟。海舟は身分の高い家柄ではなかったものの、蘭学や兵学を学んでその才を幕府からも認められていた人物でした。事実、日本人初の太平洋横断航海を成功させたり、幕府側代表として江戸城無血開城を実現させたりと数々の歴史的偉業を成し遂げてきた人物です。坂本龍馬が師と仰いだ人物であることからも、海舟の能力や人物は伺い知ることができます。

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海舟を犬嫌いにさせたある事件

51363ej8gdl-_sy344_bo1204203200_さて、そんな海舟ですが、苦手とするモノがありました。それは『犬』です。しかもちょとやそとの犬嫌いではなく、なんと犬を見ただけでガタガタと震えだしてしまうほどだったというからよっぽどですね。実は海舟、幼いころに犬に噛まれて生死を彷うほどの大けがを負っていたのです。この事件は海舟の父である小吉の自伝『夢酔独言』に書かれているのですが、海舟が命拾いをしたのは小吉が懸命に行った看病があったからだと言います。しかし、小吉は生涯を不良で貫き通したいわゆる暴れん坊です。そんな小吉が行う看病はやっぱり想像を超える看病だったのです。

小吉によるぶっとんだ看病法

『夢酔独言』によると海舟が犬に噛まれたのは9歳の時です。小吉は息子が犬に噛まれたことを知るとすぐに飛んで行きました。ところが、噛まれた場所は急所(端的に言えば金玉!)で、瀕死状態でした、それを見た小吉は外科医を呼びつけましたが、いざ傷口を縫合しようというときになると医者が恐怖心からか震えだしたのです。それを見た小吉は激高、刀を抜くと医者の傍らに立て、大声を荒げて闘魂を注入したと言います。

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次に小吉が取った行動は“水垢離”でした。小吉は冷水を浴びて金毘羅へ毎晩はだか参りをして息子の回復を祈願したと言います。かなりぶっとんだ看病に見えますが、それまで不良旗本として破天荒な人生を歩んできた小吉にとって、父親としてできることはこれが精一杯のことだったのでしょう。また、その後も小吉は寝るときには海舟を抱き、決して他のものには触らせなかったそうです。有名な不良オヤジとはいえ、我が子のことになるとここまで大きな愛情を発揮できるんですね。

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瀕死状態からの見事な回復

結果、小吉の懸命な看病の甲斐あってか海舟は一命を取り留めました。小吉は「病人には看病が大事だ」と誇らしげに語ったと言います。それはそうでしょうね、看病した父親も、看病された息子も親子の絆をシッカリと認識できて、両社にとってそれはそれは誇らしくて当たり前でしょう。時代が変わってもこの感情は間違いないと私は思います。

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一時は死にかけた海舟を諦めずに見守り続けた小吉ですが、その一見無茶振りとも思える看病の裏側には父の深い愛情を感じることができます。非効率とか非理論的とかいう側面はありますが、私を含め、現代の父親たちは果たしてそこまでの覚悟と行動ができるのか考えさせられるエピソードなのではないでしょうか。海舟の命を救ったのは医療でもなんでもなく、もしかしたら小吉の人並外れた看病と愛情があったからなのかもしれません。

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もし、ここで海舟が死んでいたら、江戸城開城せず、新政府軍と幕府軍が泥沼の戦いにもつれ込み、国力を大幅に落としたところを列強から侵略されたかもしれません。そうなっていたら今の日本はなかったことでしょう。そう考えると小吉は現代日本を守った偉大な英雄と言えるかもしれませんね。

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