『平家物語』の誕生で琵琶法師ブームが??


琵琶法師と言えば、耳なし芳一を連想する人も多いのではないでしょうか。ちなみに私は琵琶法師で具体的な名前が出てくるのは耳なし芳一くらいしかいませんでした。琵琶法師という名前は知っているけど、実際にどんな人が有名だったのかは知られてませんよね。とはいえ、今回は具体的な琵琶法師を紹介するわけではなく、“そもそも琵琶法師?”って感じと部分を調べてみましたので紹介しようと思います。

biwa_640

スポンサーリンク
>

蝉丸からはじまった琵琶法師の歴史

鎌倉時代に琵琶法師ブームが巻き起こりました。その引き金になったのがかの有名な『平家物語』です。琵琶の音に合わせて物語を吟じる琵琶法師が流行し、15世紀中頃には京都の市井だけでも500人以上も存在していたと言います。今でも500人なんて多いと思うのに、当時の人口などから考えるとビックリするくらいの数ですよね。

s17

そもそも琵琶法師というものは宇多天皇の時世、およそ9世紀頃の“蝉丸”とい人物から始まりました。“蝉丸”は醍醐天皇の孫で克明親王の第一王子である源博雅という人物に、琵琶の秘曲である『流泉』と『啄木』とを伝授したと伝授したと伝えられています。ちなみに琵琶で秘曲と言われるのは3曲で、もう一つは『楊真操』という曲と言われています。ただし、蝉丸も源博雅も死んでしまって滅びたのか現代で聞くことはできません。文学作品の中にその名を知るのみなのです。

平安時代に入ると琵琶法師たちは中国伝来の秘曲を奏でたり、即興で曲を弾くようになりました。貴族たちの詩歌の朗詠をする者もいたそうです。

スポンサーリンク
>

宮中からもお呼びが掛かり・・・

13世紀初頭に『平家物語』が成立すると、琵琶法師は物語を琵琶で奏でながら語る“平家語り”として庶民から親しまれる存在となり、鼠色の衣服を着て市井を練り歩いたと言います。そんなころ、ひとりの琵琶法師がいつものように市井を巡っていると、彼の語る『平家物語』があまりにおもしろかったことから宮中に招かれ、弾き語りをすることになったそうです。それ以来、琵琶法師は公家たちからも愛され、しばしば公家たちにも招かれるようになったのです。

nigaoe_biwahoushi

このようにして琵琶法師は『平家物語』の誕生とともに多くの人々から愛されることで隆盛を極めていき、全国に一大ブームを巻き起こしたのです。

8589df3c

スポンサーリンク
>